「地域子育てサポーター養成連続講座を 受講して」  

山本美香 会員歴1年目

私の講座参加へのきっかけは「自分の産後も大変だったし、困っている人がいるならサポーターになりたい」という、よくある動機でした。講座は、ただ聞くだけではなくワークも交えた参加型のものでした。

参加者同士で話し合ったり、ドキドキしながらも発表したり!と。ここまで聞くと、グループワークが苦手な方は「私はちょっと…」と思われるかもしれません。実は私も苦手で、緊張していました。ところが、開始前から和気あいあいとした雰囲気。とても発言がしやすいので、雑談をしに行く感覚で連続講座があっという間に終わってしまいました。初めは『サポーターになるために受けた講座』でしたが、終えた今は『知らない人がいたら伝えなきゃ!』という気持ちになっています。伝えたいことはいくつもありますが、私が出産当時に知っておきたかったこと。それが『産後1ヶ月の養生』です。産後の養生はよく耳にする言葉ですが、私の場合「しなかったらどうなるの?」というところが抜け落ちていました。養生の重要性を知らなかったので、「寝ていないといけないんだろうな」と思いながらも座って過ごしたり、簡単な家事までこなしたりもしていました。ゴロゴロしている自分に罪悪感があったのかもしれません。これが間違いでした。助産師の森田さんの話によると子宮の回復のためには1ヶ月「食事・トイレ・授乳」以外は横になっている状態が理想で、構造上『横になっておく』のがベストなのだそうです!「動けるし、元気だし、大丈夫」と思いがちですが、残念ながら体の中は見えません。『やらずにする後悔よりも、やった後悔』をおすすめします。実行するのは容易ではないかもしれません。1ヶ月養生するためには産前の準備が重要です。まず『家族の理解を得ておく』こと、必要であれば『産後ケアを利用する』ことだと思います。この時期の産後ケアは決して贅沢ではなく、早期に自分の生活を取り戻せたり、社会と切り離された孤独感を薄めたりと必ずメリットが付随します

今は一般的でない『産後ケア利用』ですが、これが当たり前のように普及すれば、女性が『自分を大事にしやすい環境』が整い、さらには出産に対する不安も軽減され、暮らしやすい世の中になるのでは!と思わせてくれました。