2020家事サポートを振り返ってpart1

2020年度家事サポートは大きな変化を予感していました。

WAM助成金を得て、
・ひとり親家庭への無料サポートをスタートする
・同時に家事サポートの運営基盤を強化する
Johnson&Johnson助成金最終年として、
・2か月に1度のSP募集・研修を行い、SPさんの数を増やす

こんな計画をたてていましたが、4月、緊急事態宣言が発令され、家事サポートも一時休止することになりました。

私たちには、感染予防対策と言えるようなマニュアルがありませんでした。

休止期間の3か月、「運営基盤」を強固なものにするために、認定NPO法人ムラのミライにファシリテートしていただき、SPをしていた6人は何度もオンラインで仕事の内容を振り返りました。

・スケジュール管理
・会計の流れ
・持ち物
・していいこと、しないこと
・マニュアルの見直し
・感染対策

今まで、6人個人個人の経験、対応力に任せていたことが多々ありましたが、新しくSPになってくれる方が安心して活動に参加できるように体制を見直しはじめました。

その期間、私は横浜市にある認定NPO法人こまちぷらす「居場所づくり学び合い講座」(全5回)に参加していました。

認定NPO法人こまちぷらすの「居場所づくり学び合い講座」

コロナ禍でどの団体も講座をオンラインに切り替え、新しい形を模索していました。遠い地域の団体の講座に参加できたことは貴重な時間でした。

講座を通して、私たちには「カフェ」のような「居場所」はありませんが、「カフェ」には「出会いの入り口」の役目もあり、私たちにとっては「講座」「家事サポート」が「出会いの入り口」になるのだと、あらためて大切にしていきたいと自覚しました。

7月には、家事サポートの入り口として「地域子育てサポーター養成講座」の「行政サービスとa little の家事サポート」の講師を担当していました。

2019年度にも2回同じ講座を担当していましたが、こまちぷらすの講座の参加を通して、改めて内容を見直しました。

前半の「行政サービス」では、西宮市の産前産後の行政サービスの紹介とともに、私たちにはどんな社会課題があり、どんな社会を目指すのかという視点を取り入れました。

「産前産後の切れ目のない支援」の重要性は社会に広く認識され、市町村での産後ケア事業が努力義務とされました。

妊娠期のご家庭とつながり、継続してサポートする私たちの家事サポートは、切れ目のない支援のひとつになりうるのではないか

そんなことを参加者のみなさんと共有しました。

後半の「a little の家事サポート」紹介では、家事サポートの内容だけでなく、歩んできた道のりを確認するところから始めました。

スタート時の思い
どこで迷い
何を選択してきたか
達成したこと
まだ抱えている課題

それらを振り返りました。

a little に関心を持ってくれる人、家事サポートに興味を持ってくれる人、
ひとりひとりの入り口やタイミング、関わり方、関りが深まっていくスピードは違っていて当然で、そんなひとりひとりのスピードを尊重できるように団体の土台を強くしていきたい、講座を組み立てる中でそんな思いが強くなりました。

家事サポートもいろんな人が関われるかたちを目指して

いろんな状況の方が関われる形を明示しよう、と思ったのも、この頃でした。

新生児から高齢者になるひとりの人生の中で、誰もがケアを受ける時期を経験します。
ということは、社会全体で誰もが誰かのケアをする、そんな社会もひとつのかたちでは、そんな仕組みがあったらいいのでは。などと思い描いています。

そんな、今までを振り返り、これからを考える3か月を経て、7月、家事サポートを再開しました。

part2につづく

(kyoko)