「石井市長と行政職員×a littleと市民の懇談会」一歩前に進む子育て支援@西宮

 

市長と行政職員×a littleと市民の懇談会(西宮)

8月29日 ㈪ 16:30~17:00 オンライン

 

[西宮市ではコロナ過で里帰り出来なかった家庭へ家事育児サポートに対する補助金が出ています。阪神間を見渡してもこのような補助金を出しているのは西宮だけのようです。その補助金でリトルのサポートを実際に利用した産前産後の市民の声を行政に届けました!]

西宮市HP↓

https://www.nishi.or.jp/kosodate/ninshin/ninsampu/ikuji_hojyo_corona.html

 

行政からは石井市長と子育てに関わる3課(子供家庭支援課・子育て総合センター・保健センター)の課長が参加してくださり、市民の声を聴いてもらいました。

 

当日は4名の市民がスピーカーとなり、オンタイムで参加できなかった方も文章を寄せてくれましたので文章も紹介します(下部)。

今回スピーカーとなってくれたのは、第二子の出産時にご利用になったIさん、Aさん、第一子のご出産にご利用になったOさん、Hさん。

妊娠出産のしんどさ、そこにコロナ過が重なり、それぞれに苦労されていますが、補助金を使うことでしんどさがあらゆる部分で軽減され、本当に助かった、補助金制度に感謝していると話してくれました。

 

Iさんはご両親が高齢で、夫も忙しく、まだ3歳の上のお子さんを抱えてどうしようかと思っていたとのことです。妊娠中からご依頼をもらいサポートに行かせてもらいました。補助金があることでサポートを利用しようと思えたそうです。本当に必要な政策を進めてもらい感謝しているとのことです。

 

Aさんは緊急事態宣言のでた年に第一子を出産されました。その時は誰に頼ることもできず、無理を重ねた結果、1年間も身体が回復しなかったとのことでした。今第二子の出産を控え不安だったが、補助金があることを聞いてサポートを事前に確保したことで不安がずいぶん軽減されたとのことです。第一子を出産されたときに「子育ては一人ではできないと分かった」とおっしゃったのが印象的でした。

 

Oさんは台湾出身でコロナの影響でこの三年間一度も里帰り出来ていないそうです。知り合いのいない土地での出産するさみしさと初めての子育てへの不安から、サポートに伺った時にはぽろぽろ涙が出て、よくお話をして過ごしました。6か月前の当時を思い出し、また涙で声が出なくなる場面もありましたが誰かが来てくれること、話をしたりすることにとても救われたと話してくれました。出かけられるようになった今は集い場もご利用いただきコミュニティに参加できています。

 

Hさんは唯一男性でした。コロナの影響で学びの場が全くなかったがリトルの産前講座を夫婦で受けてくれた方です。初めての子育てで、全てがどうしたらよいかわからない中、同年代で子育て経験のある少し先輩が家に訪問してくれたことがとても良かったと話してくれました。抱き方、ミルクのあげ方、沐浴…少し前に経験しているので、雑談も含めて少し先輩から色々教えてもらえたこと、産前産後に特化していることもあり、とても助かったそうで、あらためてご本人から聞くことで役に立てて良かったと思いました。

 

その言葉を受けて、子育て総合センター、子供家庭支援課、地域保健課の参加の課長さんからもお言葉をいただきました。

 

子育て総合センター 海部課長

今回市民の方の声を直接聞いて不安を抱えてながら子育てしていることがよくわかった。

そこを忘れずにやっていきたい。

情報が必要な人に届いていないことが課題と考えている。

子育てひろばなど、外に出てこれていない人たちとどうつながっていくか考えていきたい。

 

 

子供家庭支援課 三桝課長

行政の職員をしていて、このように市民の方から感謝をされたり、褒められることは殆どない。

今日は感謝のお言葉をもらえて恥ずかしいくらい嬉しい。

子供家庭支援課の方でこの事業は検討して担当させてもらった

家事のサポートにと思っていたが、誰かが来て話せることで心のケアになる、赤ちゃんのお世話、育児のあれこれが相談できる、パパさんの約にも立っていることが分かり、想像していたよりも多くの意味がある事業だと分かった。

こういった機会を作ってもらいありがとうございます。

 

地域保健 浦岡課長

みなさん、ご苦労されていることがよくわかった。

通常なら保健センターが行っていたマザークラス、離乳食教室など、すべて中止せざる得ない状況にてしなってしまっていた。

これから、コロナが落ち着いて通常に戻っていくと思う。今回のお話を忘れないようにしていきたい。今後ともよろしくお願いします。

 

最後に市長にもお言葉をもらいました。

 

石井登志郎 西宮市長

今回の9月議会では子どもたちの医療費無償化の年齢引き上げを予算に上げている。

給食費の1年間無償化を国のコロナ対策の予算でする予定だ。

西宮では子育て支援に力を入れている。

子どもたちは街の宝だから。

一歩前に進む子育て支援ができる西宮としてこれからも進めていきたい!

 

嬉しいお言葉をもらいました!!ありがとうございました!!

 

普段から子育て世帯のために頑張って仕事を進めてくださっている行政の方々に、改めて市民の生の声を聴いていただき、進めている事業の必要性をさらに感じていただけたと思いました。

このような、利用者が事業所を選べる補助金=子育て支援はニーズにマッチしやすく効果的だと感じています。リトルのような産前産後に特化したNPOの寄り添いはもちろん、大手のお掃除業者やベビーシッター業者、身体のケア、一時保育などにも使えるからです。また、さらに良かったのは夫が育休を取っていても利用できたことです。

市の産前産後ヘルパーは夫がい育休所得中は利用できないのです。

 

今回はコロナ過で里帰り出来なかった家庭限定でした。使用期間にも制限がありました。

国からのコロナ対策の補助金を利用しての実施ということで大きな額(1世帯最大24万円)が補助されました。

これからもたくさんの市民の声を聴いていただき、もっと小さな補助になったとしても、コロナ関係なく、必要な家庭には産前産後のケアを受けることにできる制度に進化していっていただきたいと希望します。

 

スピーカーお話しくださった皆様には貴重な経験を忙しい中語っていただき本当に感謝しています。

石井市長、子育て支援センター、子供家庭支援課、地域保健課の皆様

日常業務に加え、議会直前の忙しい中、お時間を作っていただきました。

文章を寄せてくださった皆様、画面の中で見守ってくださった皆様も含めて

本当にありがとうございました。

とても有意義な意見交換の場になりましたこと感謝申し上げます。

 

a little 坂口裕子