スウェーデン人が大切にしていること。

「阪大」ってとっても広い!

地元のタクシーの運転手さんも間違えるほどです。駅で「阪大の正門前に」とお願いしたのに着いたところは「阪大病院 正面玄関」。間違いと気づき、連れて行かれたのは「吹田キャンパス」の「正門前」。私たちが行きたかったのは「箕面キャンパス」の「正門前」。おかげで先生との約束の時間を大幅に遅刻でした!
と、行った先は大阪大学大学院言語文化研究科。今年の冬に開催予定の講座の打ち合わせに高橋先生の研究室を訪問しました。
先生はスウェーデンのワークライフバランスを研究されています。a littleでは「女性が生きやすくなる社会」を目指して活動しています。男女平等が進んでいるスウェーデンのことを知りたいと思い、先生にお話を伺いました。
スウェーデンでは、国の政策で70年代に「専業主婦」がなくなり、男女共に働くようになりました。男女ともに「選ぶ余地がない」という意味では完全に男女平等です。日本では既婚男性は、ほぼ選ぶ余地なく「家計を担う人」としての役割が充てられます。男性にとってみれば、日本の女性は選択することができる分、女性の方が楽だと感じているかもしれません。
そうは思ってみても、多くの女性が「家事」「育児」を一人で抱え、「母親」「妻」としての生き方を第一優先に選ばざるを得ない社会的な風潮があります。「バリバリ働く」「子どもをおいて家をあける」という女性は、時には「わがまま」や「特別な人」と捉えられるのが日本の現状です。
本当に男女共に「生きやすくなる」という社会はどんなものなのか。ますます、答えが見えません。
先生が最後に印象的なことをお話してくだいました。
スウェーデン人は子ども達に対して親の義務は「自立」できる大人に成長させることだと言います。
社会的にも経済的にも自立して生きていけるように、幼い頃から「あなたは何を考えているの?」と問い続けると言います。子ども達は18歳になると家を出て自活します。そのときには「自分」を持つ大人に成長しているのです。
日本ではどうでしょうか。子ども達を自立させるように、育てているでしょうか。親自身もしっかり自立できているでしょうか。a littleの考える「私らしさ」「生きやすさ」「自立すること」のヒントがスウェーデンの暮らしの中で見つかるかもしれない。そんな期待を抱いています。
高橋先生の講演は12月に予定しています。詳しい企画については、決まり次第ご案内させていただきます。私の今日のもやもやがどう企画になるか、楽しみに待っていていただけると嬉しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です