昨日、2020年度地域子育てサポーター養成講座【第1回】を開催しました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの助成金も今年で3年目、最終年です。
講座の目的は、家事サポートのメンバーを増やすこと、
地域で助け合える関係をつくるひとりになってもらうことです。
一回目は a little の活動全体についても知っていただこうと、前半に「a little 活動ガイダンス」として30分ほどお話しました。
講師はa little 立ち上げ時の呼びかけ人で、現在事務局長の大和陽子さん。
立ち上げから5年。
活動の中でわかってきたこと、「助ける人と助けられる人の関係は一方通行ではない」ということをお話しました。
ひとりの人の一日の中でも困っていたり、元気に動けたり、いろんなアップダウンを抱えています。
ましてや長い人生の中では、助けが必要だったり、少し余力があったり、
そんな繰り返しです。
誰もが必要な時に助けてと言える
その声に誰かが応える
そんなちょっとずつの助け合いの活動についてお話しました。
また、目の前の人との関係だけで考えるのでなく、
誰かに助けてもらうことで余力が生まれた時、
助ける、という言葉はオーバーでも、誰かにちょっと優しくできるかもしれません。
ひとつの助け合いの時間・関係が生まれると、それはどこかで誰かが助かることにつながるかもしれない、そんなふうに考えています。
時間的にも、空間的にもとっても広い「助け合い」の関係です。
少し休憩をはさんで、後半は「シンプルな質問で身につく分かり合う対話術」の講座をお届けしました。
この対話術とは、協同パートナーとしてこの2年間活動を共にし、指導していただいている認定NPO法人ムラのミライの対話型ファシリテーションの手法のことです。
私たちはこの手法を知ることで、活動や日常生活で助かる場面を多く体験しました。
「相手の話をうまく聞けたかな」
「自分が話しすぎたんじゃないかな」
「会話で疲れなかったかな」
目の前の人との会話で、そんな不安がありました。
対話型ファシリテーションを学んでからそれまでの会話を振り返ると、
「相手が答えにくい聞き方をしていたんじゃないかな」
「不要なアドバイスしていたかもしれない」
と気づきました。
さらに
「相手の話を聞くことが楽しい」
「もっと聞きたい」
「アドバイスって必要ないんだ」
「沈黙の時間も怖くないな」
そんな風に思えるようになりました。
そして、この手法を使って私自身が話を聞いてもらえると、
すごく話していて楽しいことがわかりました。
例えば、「最近どう?」
と聞かれると、
「えーと昨日結構落ち込んでたけど、今朝はなんか子どもたちもご機嫌で私も気分よかったよな。えー、どれを話そうかな。。」
なんて頭で迷ってしまうかもしれません。
ひとりの人の中で、「どう?」で片づけられないいろんな経験、気持ちの変化があり、相手が何を聞いているのか、何を話したら相手が喜ぶのか、まで考えてしまうかもしれません。
対話型ファシリテーションでは、相手が迷わず答えられるように、
ざっくりとした質問ではなく、思い出せる事実だけを聞きます。
これが、答える方が答えやすく、さらに答えられることによって、
答えられる自分への自己肯定感があがるのです。
自己肯定感があがると、その会話の相手との信頼関係が強くなります。
どうでしょう。興味が沸きましたか?(^^)
「???」でしょうか?
興味が沸いた方はムラのミライのHPも見てみてくださいね。
http://muranomirai.org/introseminar
そしてぜひ、a little の他の講座やイベントにもお越しください。
日々の会話の中でこうした対話の手法を使うようにしていますし、
みなさんとお話できましたら嬉しいです。
質問されるほうはらくちんで楽しいのですが、
質問する側はなかなか難しく、常に練習が必要です。
昨日の参加者のみなさまのアンケートでも、「むずかしい~」という声が(たくさん?)ありました。
そうなんです、簡単ではありません!
でも、練習して意識していくと、確実に楽しい会話が増えてきます。
そして、気が付けば、こちらから質問しなくても、
相手が信頼して話してくれる、そんな関係になっていたりします。
(思春期娘との会話に変化を感じています)
うまくできないこともたくさんありますが、一緒に練習しましょう!
さて、【第2回】産前産後の女性の心と変化は
6月26日(金) 10:00-11:30に開催します。
ZOOMを用いてオンラインで開催します。
講師は臨床心理士 藤澤真莉さんです。
産前産後の女性の心の変化に寄り添うために必要な知識、カウンセリングの技術も学びます。
お話を聞くうちに、ご自身の産前産後のことを思い出す方もいらっしゃるかもしれません。身近な誰かのことを思い出すかもしれません。
a little の講座では、そんなご自身の振り返りの時間にもなることを大切に思っています。
参加申し込みはこちらからです。
https://forms.gle/FPbVVrioTQPdZmn58
ご参加お待ちしています。
(kyoko)