【講座報告】地域子育てサポーター養成講座3回 

先日、地域子育てサポーター養成講座の3回目「行政サービスとalittleの家事サポート  講師:a little 坂本恭子」を開催しました。

a littleでは4年半前に家事サポートをスタートして以来、大勢のご家族と接してきました。その中で妊娠から出産、産後に育児をする中で切れ目なく家族を支えるためには、行政サービスだけではなく、「1.5キロの助け合い」が必要だと感じてきました。それらの力を借りることで、子育て中であっても、自分自身の健康を保ち、自分の時間を持て、子育てを充実させることができると考えています。そのためにもSP(家事サポートに行く市民:スペシャルパートナー)が、西宮市の子育て世代の現状や行政、民間サービスを知っておいた方がよいと考え、本講座を開催しました。

講座は、

①産後1か月養生するための西宮市の産前産後行政サービスとa little の家事サポートを勧められるようになる

②新しい価値観に出会う

この2つを柱に話が進められました。

産前産後をめぐる国内外の社会背景や変化、西宮市の子育て世帯の実態。そして、家事サポートを受ける人の気持ちや家事サポートのサポーターとしてどのような課題があるのかなどを参加者と一緒に考える時間を持ちました。行政の支援でさえもまだ頼んではいけないという気持ちのハードルがあって、ましてやa littleのようなNPOのサポートを受けることへのハードルは高いのが現状かもしれません。

しかし、a littleの「1.5キロの助け合い」の活動が広がるにつれ、一人ひとりの意識が変わり、着実に利用へのハードルが下がってくると思っています。そして、それがまた制度となりさらに利用が「当たり前」に変わっていくことをa littleは望んでいます。

講師は自分の経験から次のように述べていました。

家族以外の人に助けてと言えなかった私に、a little のメンバーは誰かに自然に助けを求める姿を見せてくれました。助けてもらうということは負い目に感じることではなく、頼られることは、頼られた人にとっても嬉しいことでもあったりその人も助けてといいやすくなる、というお互いにとって嬉しいことなんだということがわかってきました。そして人が変わっていき声をあげることで制度になっていくのかと思います。

また、a littleの活動がどんなものであるのかを実例を交えて具体的にお伝えしました。産前産後の90分・120分のサポートでは、沐浴と料理を行うことが多いことや、料理もa little独自の「レシピ集」を元にあらかじめ決まったメニューを練習しておくことで不安が解消されることを紹介しました。

講座の最後毎回、講師に答えていただいている「あなたにとって地域子育てサポーターとは?」という質問です。

「自分もサポートを必要としていると知っているひと」と言って締めくくりました。私達の活動は仕事としての家事代行ではなく、自分もいつでも「助けを必要としている」お互いさまの活動である、という考えが表れています。

最後に講座に参加してくださった方々からの感想をご紹介します。これからSPさんになって地域で活動してくださるかなと思うと私達も本当にうれしいです。

〇産前、産後サポートをみんな受ける権利があると価値観の変化を母親だけではなくみんなが持っていくことが大切だと思いました。

〇アリトルさんの想いが伝わってきました。少しずつ関わらせてもらえたらと思いました。

〇アリトルさんの家事サポートについてもっと沢山勉強させてもらいたいと思いました。

勉強していって自信が持てたらspさんとしてもいつか関わってみたいと思いました。

〇妊娠中の方や産後の方に、リトルさんのサポートを含めた支援を念頭において産前産後の生活について話をして、イメージをふくらませたり支援を紹介したりというかかわりをできるかなと思います。

〇フルタイムで働いても休みの日に関われると思います!


もっと、a littleの活動に関心がある方は、ぜひお問合せください。いつでもSPさんになってくださる仲間を募集しています。(大和)