8/22㈯ 日本医療政策機構フェローの阿真京子さんにお話しいただきました。
地域子育てサポーター養成講座ではありますが、0歳児子育て中の方も数名参加がありました。
子どもが病気になると、いつも初めてでうろたえて本を読んで病院に行き…と経験を積んでいきましたが、阿真さんは自治体の母親学級、両親学級、乳児健診の場で親が子どもの医療を学べるようになることを提言してこられました。
今後こうした学びの場が広がっていくことを期待します!
参加者の感想の中には、特に子どもが大きくなったサポーターの立場の人からは「アプリやサイトなどのツールを初めて知りました」との意見がありました。
今の子育て世代の人たちにとって、本ではなくネットで病気や対応を調べることは当然のこと。また、LINEで記録したり、スマホで写真や動画を記録するなど、最新の情報をすぐに調べたり、便利な機能を活用することを知りました。
サポーターの心構えとして心に残ったのは
「責めずに情報を伝えること(相手が受け取れそうな状態であることを確認しながら)」というところでした。
病気のたびに親は
「私のせいではないか。。」
「あの時あそこに行ったから。。」
などと自分を責めたり、そういう言葉をかけられたりしています。
「病気は誰のせいでもない。安易に犯人をさがさないこと」
参加者アンケートの中にも印象に残った言葉として挙げられていましたが、
心配な気持ちを受け止めて、一緒に子どもの状況を見守りたいと思いました。
最後に参加者ひとりずつ、感想や質問を言ってもらったのですが、
阿真さんはそのたびに
「それは素晴らしい対応ですね」
「すごいいい気づきですね」
「お子さんが病気の時になにが必要かわかっていてすごいですね」
など、そのつどほめてくださったのが印象的でした。
子どもが「しんどい」と言えた時、
転んだ時に手を前に出せた時
その都度「ほめてあげてくださいね」という言葉もありました。
大人も子どもも、そうして自分の状況を話せるようになって
信頼関係を築いていけるのだなあと思いました。
兵庫県や西宮市の小児医療の現状についても調べてきてくださいました。
応急診療所の混み具合がネットでわかったり
24時間対応の医療相談電話窓口があるなど
西宮市の小児医療状況は他地域と比べて恵まれている面があることもわかりました。
阿真さんが長い活動の中で、親だけでなく、行政や医療機関と信頼関係を築いてこられたように、
行政や医療機関へ感謝の気持ちを伝えることが、よい医療を作り、子どもの命を守ることにつながるのだと講座を通して感じました。
講座の最後には、お住まいの杉並区で地域の助け合いの活動もされている阿真さんに「地域子育てサポーターとは?」とお聞きしました。
阿真さんの回答は
「成長をともに喜べる人」
サポートを利用しなくなっても、町で会った時に子どもの成長を喜び合えるような人
a little の「1.5キロの助け合い」はまさにそんな関係をイメージしています。
いろんな大人が子どもを見守り、
大人どうしもゆるくつながり、
助けが必要な時に声を上げられ、
誰かが声に応えられる
それぞれの地域で「地域子育てサポーター」が増えるといいなと思っています。
次回は10月です。またご案内します。
(kyoko)