【開催報告】2020.10.28第1回地域共生連携会議「ひとり親支援と地域連携の可能性」

2020年10月28日(水)に、西宮市総合福祉センターで、第1回地域共生連携会議「ひとり親支援と地域連携の可能性」を開催しました。

WAM助成事業の一環として開催したこの会議は、a littleとつながりができた方の抱える困りごとに対して、a littleでは難しいことは、それが得意な団体につなげていく、また、逆に、他の団体からもa littleの得意なサポートにつないでいただけるようなネットワークを作っていくことを目的の1つとしています。。

第1回の今回は、瀧野真継さん(児童養護施設 三光塾 施設長)を講師にお迎えしました。プログラムは、瀧野さんによる講演、a littleの活動紹介、参加団体の情報交換というもの。平日の午後でしたが、子育て支援や生活支援に取り組む9団体10人に参加いただきました。

瀧野さんの講演では、「三光塾で大切にしていること」をテーマに、施設に来る子どもたちがどんな背景を抱えて、どんな心境でやってくるのか?シビアな生活を強いられてきた子どもたちがリラックスできるように配慮された環境づくりや、実際の生活についてお話しいただきました。子どもたちが通う学校のPTAには保護者として入り、会長も長く勤められています。地域で育っていく子どもたちがいずれ出る地域とのつながりを大切にされています。親が子育ての悩みを相談できる24時間電話相談(Happy Talk)なども紹介していただきました。そこで繰り返し現れたのが、そばに頼れる人がいて、相談できることの重要性です。「もし、周りに信頼できる人がいなければ、信頼できる人を作って相談できるようになる、それを社会の仕組みにしていきたい」という言葉が印象に残りました。

a littleからは、WAMプロジェクトについて、概要の紹介と、これまでの活動で見えてきたとを紹介しました。特に、この事業を通じて、他団体との新しいつながりができ、家事サポートを利用するひとり親家庭を、必要なサポートにつなげられたことをお伝えしました。

最後は参加団体の自己紹介。時間の関係で、それぞれ簡単な紹介になりましたが、食、日々の生活の困りごと、子どもの教育、就労、場づくり・・・など、それぞれの活動、得意分野や経験を紹介していただくと同時に、コロナの影響で厳しい状況に置かれている方への支援として始めた活動や、そこで見えてきた課題も話題になりました。

あっという間の2時間で、まだまだ聞き足りない・・・という思いは参加者のみなさんも同じだったかもしれません。終了後もしばらく、講師の滝野さん、参加してくださった方々、a littleメンバーでの情報交換が続きました。ここでできたつながりがどんどん広がって、大きなサポートの輪になるといいなぁと思います。

次回は2021年1月開催予定です。

詳細は、Facebookページやウェブサイトでお知らせします。

※この活動はWAM助成事業「半径1.5キロで脱ワンオペ育児 ひとり親家庭への子育て支援」の一環として開催しました。