先月のことになりますが、地域子育てサポーター養成講座の第6回を開催しました。
今回のテーマはa little の活動の軸であり、根っこである、とても大切なところです。
どうして家事サポートに携わる人が「らしさ」について考えるのか
どうしてa little に関わる人と一緒に学びたいのか
それは、家事サポートやa little の活動の中で出会う多くの人が、家事や子育てに関して
「他の人ができていることができていない」
「もうすこしがんばらないといけない」
「家のことを誰かに頼むことなんてできない」
という思いにとらわれていたからでした。
a little の活動をする中で
・私たちは「自己責任」という言葉を言われ続け、助けを求められなくなっていること
・「母親らしさ」「女性らしさ」「妻らしさ」を注入され、内面化してしまっていること
・それは同時に「男らしさ」も固定化していること
などが見えてきました。
自分がしんどいと思ったら「助けて」と言う、
その時余力がある人が手を貸す、
a little はそんな社会を目指していますが、
その壁になるのが「らしさ」ではないかと考えています。
また、家事サポートに関わろうとする人の多くも、
自身が一番しんどい時に誰かに助けてもらうことを経験していませんでした。
なんとかしんどい状況を乗り越えた人が誰かを助ける側にまわる、
というのはもちろん活動を始めるきっかけのひとつになると思いますが、
「私も助けを求めてよかったんだ」
「いつでも助けてもらっていいんだ」
と気づくことは、
「助ける→助けられる」
が一方通行にならないためにとても大切な過程になります。
今、家事サポートを利用する人も、
家事サポートに行く人も、
同じ社会の課題に向き合い、
変化させようとしている関係なのだと実感することが、
a little の活動の大切なところです。
講座の中ではたくさんのデータから
日本の男女の格差や
「らしさ」のイメージを見ていきました。
CMの移り変わりなどから時代の変化を感じることもできました。
女性のしんどさだけではなく、
男性が求められてきた「男らしさ」と
最近求められるようになった「父親らしさ」は
両立が難しく、
言葉にできない男性が苦しんでいる状況なども見えてきました。
講師の小川真知子さんは、打ち合わせの時からいつも話を聞かせていただくことが楽しく、1時間半の講座もあっというまでした。
小川さん自身が若い時に出会った言葉
「あなたもNOと言いなさい」
「personal is political」
は私もこの数年で影響を受けた言葉で、
前を歩く先輩の話を一緒に聞く仲間がいることを、とても嬉しく感じました。
次回はもう来週に迫りました「料理講座」です。
a little の家事サポートに関心がある方、a little の料理レシピを見てみたい方、ご興味がありましたら参加お待ちしています^^
https://forms.gle/7kLYQSMagsS2tNjr7
(kyoko)