a littleの大和です。2020年2月10日に行った社会の時間の報告を書かせていただきます。
福島県にある会津放射能情報センター代表の片岡輝美さんにお越しいただき、原発政策の現状についてお話いただきました。
今回の社会の部屋は聞くだけではなく、私達の思いも共有したいと思っていました。参加者のみなさんから、震災についての思いや参加理由などを一言ずつお話ししていただきました。
福島県出身の方で今も親戚が福島に住んでおられる方
震災後に東北でボランティアをしていた方
阪神大震災と重なり、気持ちが東日本大震災に向かわなかったという方
原発事故後の現状を広め、原発反対の活動をしている方
など
一人一人に「東日本大震災」との関係があり、思いがあります。
講義してくださった片岡さんも今の福島でも、そこに暮らす人々はそれぞれの思いや状況が違うこともおしゃっていました。その上で、今福島で起こっている政府の対応について主にお話ししてくださいました。
・困難な廃炉作業に携わるのは1日4500人の作業員(2019年5月22日東電資料)
・高濃度汚染の排気筒で作業員が切断作業している。
・高濃度の汚水の漏えい(2019年11月29日)
・東京オリンピックでは、福島のJビレッジ「聖火リレー」が行われる(復興のシンボル)
政府は原発事故の被害について「見えない化・見せない化」し、美しいもの」に変えようとしているとおっしゃっていました。
確かに震災後の過酷な復興作業についてテレビで流されることもないし、ましてや工事の失敗や被爆について聞くことはありません。西宮に暮らす私にとって、原発事故の復興は政府が流す情報と少しのSNSの情報だけ。意識を向けていなければ、原発事故のことは過去の事として忘れてしまっています。
原発反対活動を行っている友人からの情報も、それ以外のたくさんの情報にまぎれてしまい、理解し、行動するまでに自分のものとして捉えることができないでいます。
でも、原発事故の収束はまだまだなのです。そして、こんな中、新しい原発の建設や老朽化して危険な原発の再稼働も行われています。
片岡さんのお話をお聞きして、改めてそのことを知ることができました。社会の部屋のあとは社会の時間の余韻もあり、原発事故の話や現政権の対応についてなど、さまざまな話ができました。
私自身が行動する原動力は、やはり「知ること」から。そして、安心できる場所で語り合うことでより深く考え、そして、行動することにつながっています。
自分の暮らしから出る疑問やもやもやが、ほかの人と共有することで社会のもやもやであることに気づくことができると思います。これからも、a littleではさまざまな形で社会に関わることについて知り、学び、語れる時間を持ちたいと思います。
次回の社会の時間は、私、大和が年末に訪れた「ポーランド・アウシュビッツの訪問報告」を行います。
3月1日(日)13時~15時
ウェーブ415号室(託児は子ども室)
参加費:a little会員500円 非会員800円
託児:0~2歳/1000円 3~5歳 800円 その他500円
託児が必要な方は早目にご連絡ください。定員は3名程度。
お子さんの同室も可能です。
お申込み:alittle.infomail@gmail.com